山都町のお米を販売
先人が守ってきた美しい棚田を、次の世代にもつなげたい。そして私たちにできる支援で日本の農業を守りたい
熊本県山都町は、その名前の通り山に囲まれた都の町。阿蘇山を作る南外輪山と九州山地の脊梁に囲まれ、深い谷と山からの清らかな水が、美しい自然を作る地域でした。山の斜面に造られた棚田が印象的な、日本の里山そのものの景色がここにあります。
町のシンボルは、白糸台地にある日本最大のアーチ式水道橋である通潤橋。約168年前に、田畑の水不足を解消するため約6Km離れた上流から水を引き込み、水を放出するこの通潤橋が建造されました。
2016年に起きた熊本大地震、その後の豪雨は、この通潤橋や棚田にも大きな被害をもたらしました。志朗は、大震災後からボランティア、復興のための寄付など行っている中、山都町で棚田の復興プロジェクトや地域創生アドバイザー、地元女性たちで過疎や高齢化の様々な問題を解決するため活動グループである「山都町やまんまの会」を立ち上げた、下田茶園の下田美鈴さんと出会いました。
そこで知ったのは、日本の農業が置かれている状況でした。過疎化や農業離れというのは、自分たちから遠い話ではなく、やがて私たちの毎日の食にも影響があることでした。しかし、農業生産に直接従事していない私たちができることはなにがあるのか?それは、国内で作られている農作物を食べていくことでした。震災や豪雨による被害は、地域の皆様の活動で復興が進んでいますが、もともと生産者の高齢化による離職や過疎問題が、震災後加速化したといいます。これまで守られてきた棚田も、人手がないために手放さなくてはならない状況になっています。
山間地の地形を生かした棚田は、地形的にも作業が容易ではなく、お米の生産としては効率が低いとも言われていますが、棚田で作られたお米はとてもおいしく出来上がります。その理由としては、昼夜の温暖さが平地にある田んぼとくらべると大きくあるため、稲はゆっくりと成長する。籾のついた稲が乾燥ムラを起こさないよう丁寧に天日乾燥させるので品質向上に役立つなどがあり
また棚田には、雨をとどめる天然の治水ダムのような役割があります。棚田に必要な田起こしやなどの作業により、地下への浸透水を減らすことができ、地域の土砂崩れを防ぐのに役立ちます。しかし、棚田の耕作が放棄されてしまえば、棚田による土層に亀裂が生まれ、そこに大雨や雪解け水が流れ込むと、地すべりなどが起きやすくなります。
それは、遠い地区の話でははく、こうした山里、棚田が放棄されていくことは、私たち自身の生活、これからの未来にも影響があることを、山都町に訪れるとよくわかります。そこで、志朗スマイルプロジェクトでは、まず山都町で生産されているお米を、子ども食堂やフードパントリーに寄付し、安定した需要を作る第一歩を始めました。さらに、志朗田と名付けた棚田で作られたお米を、販売します。
■お米の販売価格は、税・送料込みの金額になります。5Kg:6000円 10Kg:12000円
*10kgは5kg袋が2個になります
志朗がなぜ山都町の棚田を支援していくのか?こちらをお読みください
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<販売するお米について>
熊本県山都町にて、澄んだ空気清らかな水が育てた安心で安全なお米です。品種は「ひのひかり」炊き上がりがもちもちとしていて、甘みと香りのバランスが大変よい美味しいお米です。低農薬栽培で作られており、種子消毒から栽培まで、化学農薬・除草剤・化学肥料を使用していません。除草剤1回以内と農薬1回以内のスーパー低農薬米です。生産・精米・袋詰めまで一貫して行い発送されます。