山都町棚田復興プロジェクトと植林
志朗スマイルサポートプロジェクトが現在力を入れて取り組んでいるのは、熊本県山都町にある棚田や里山の保護と維持活動です。
山都町は全国的にも有名な美しい棚田がある地域です。特に志朗田がある白糸台地には通潤橋から、山の湧き水が棚田に流れます。しかし、この水を流すための用水路を定期的に掃除をしなくてはならず、草刈などの「井手切り」を行います。
昔から地域の人たちが行ってきたこの作業も、熊本地震やその後の集中豪雨による被害がとても甚大で、地域の方たちだけでは困難な状況となりました。
そこで、棚田復興プロジェクトが立ち上がり、志朗スマイルサポートでは、志朗のスポンサー企業でもある株式会社ベストンと共に、井手切りボランティアに昨年から参加しています。
今年は3月12日に井手切りと田んぼ等に火を入れて行う野焼きのボランティア活動に行きました。
また、志朗スマイルサポートプロジェクトでは、今回初めて里山に植樹をさせていただきました。
選んだのは、モチノキ科のソヨゴです。ソヨゴは常緑高木で、関東より西から九州にかけて自生しているそうです。害虫にも強くゆっくりと成長する木ということで、選びました。花言葉は「先見の明」だということですが、乾燥した土地でも力強く成長するそうですので、私たちの活動にもぴったりな樹木だと思いました。
山都町のシンボルである通潤橋は、1854年にこの土地の布田保之助さんが村人と共に造り上げたものです。山に浸みこんだ雨水が湧き水となり、山都町を潤す大切な役割を担う通潤橋、そして田畑は自然の力を生かしながら美しい景観を作っています。
この自然の営みの一つひとつが、私たちの生活や食、環境に影響していると考え、これからもボランティア活動を続けていきます。